竹下製菓様の
Instagramに
アップいただきました!
突然ですが、
皆さんは誕生から55周年を迎えた
『ブラックモンブラン』のパッケージを
すぐに思い浮かべていただけますか?
特徴的なロゴ、青い空、雪山、ザックザクのクランチがついたチョコバニラアイス…となじみのあるデザインを思い浮かべてくださったのではないでしょうか。
そんな『ブラックモンブラン』のパッケージに関するエピソードをご紹介したいと思います。時代とともに少しずつデザインが変遷しておりますが、一番初めのデザインを作成されたのが当時デザインキュー(現:THE BASE Q)を立ち上げたばかりの古賀久則さんです。
ブラックモンブランが発売された当時、映画館では映像がモノクロからカラーに移り変わり、シネマスコープという横長のスクリーンが登場した時代で、ロゴをワイドなスクリーンをイメージさせるような立体文字にすることによって、雪山に映えインパクトが出るのではないかとデザインを考えられたそうです。
今のようにパソコンでデザインをするのではなく手作業で、色を変えたり、ロゴの書体を変えたり、雪山の描写を変えたりと、何十回もやり直し重ねて約55年引き継がれていくパッケージが完成したとのことでした。
直接ご連絡を頂き、当時の貴重なお話をお伺いすることができまして大変光栄に思います。
手書きのデザイン画も竹下製菓へお贈りいただきました。ありがとうございます。
制作者 THE BASE Q社長
古賀久則のコメント
今年(2024年)の4月、西日本新聞の「竹下製菓会長の竹下敏昭氏、86歳で死去”ブラックモンブラン”など販売拡大」という記事に目を奪われました。50数年前にパッケージデザインをさせていただいた”ブラックモンブラン”。当時をよくご存知の筈の方が逝かれた…非常にショックでした。
当時の私は、大手印刷会社の下請けデザイナーとしてこの仕事に携わっていましたので「このデザインは私がデザインしました!」とは到底言えない立場でした。
それから月日は経ち、私が立ち上げたデザイン・キュー(現THE BASE Q)は、お陰様で仕事も、売上も、社員数も増え自社ビルを持てるほどまで成長できました。
その中でも一番の喜びは、私が手掛けさせていただいたデザインが今も使用してもらえているということです。”ブラックモンブラン”に関しても、いつかお礼の言葉をお伝えに行きたいとずっと思っていたのです。独立したての私が必死でデザインした記憶は今もハッキリといい思い出となっているのです。